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Journal / Joseph Lepore

★『Journal』 (Joseph Lepore)

ニューヨーク在住だが、両親はイタリア人。
両親の帰国により、イタリアで育ち、そちらでも演奏活動していたが、1990年代末からは、本格的にニューヨークで活動している。
所謂、コンテンポラリー・ジャズというよりは、モーダルな手法を得意とするベースプレーヤーだ。

イタリア時代から、Rosario Giuliani のグループ等で活躍していたので、そこそこ知られていたようだが、私は、あまりヨーロッパ・ジャズには詳しくないので当時は知らなかった。
ワタシが Joseph Lepore を知ったのは、以前、当ブログでも取り上げた Greg Osby の "9 Levels" (08) に参加していた事がきっかけだ。
Greg Osby という事で、一筋縄ではいかないプレーヤーと思いきや、まさに『ベースらしいベース』を弾く人だったのだ。

本作は、Joseph Lepore 名義のファースト・アルバム。
全曲、彼のオリジナルで固めている。
ピアノの代わり (?) に、ヴァイブを入れたカルテット編成。
正直、ピアノの方がよかった気がしないでもない。

メンバーは、いまや超売れっ子ドラマーのひとり Nasheet Waits 。
この人は、文句のつけようがないですね。相変わらず上手い。
そして、近年評価が高まってきている Tim Collins(vib) ですが、自身のアルバムでは、なかなかいい演奏をしているのだが、ここでは、他のメンバーとのバランスがイマイチ、マッチしていないような気がする。
Lance Murphy(ts) は、あまり情報がないのだが、倉田大輔 (dr) 氏のアルバムに参加していたようですね。
オーソドックスで端正な演奏は、大向う受けはしなさそうだが、安心して聴いていられるテナーだ。

演奏は前述のように、モーダルな演奏が中心。
Joseph Lepore のベースはハデさはないが、ネバリのある重厚なプレイだ。
Nasheet Waits の自由奔放なドラミングとの関係性は、かつての、Tony Williams と Ron Carter みたいだ。

言うまでもないが、やっぱり、ジャズには安定感のあるベースが必要なんだと、改めて思う。
ワタシが、最近なにかと気にいらない『オルガン・ジャズ』 のちょっとした批判めいてくるが、"片手間" とまでは言わないがオルガン奏者のベース・ラインとは、明らかに "別物" だ。

Joseph Lepore は、作品数が大変少ない人だ。
実力者だけに、もったいない。
もっと、いろいろな作品を聴いてみたいプレーヤーだ。

( Personnel )
Joseph Lepore (bass)
Tim Collins(vib)
Lance Murphy(ts)
Nasheet Waits(ds)

( Tracklist / Composer )
1. Running -- [Joseph Lepore]
2. Waiting For Better Times -- [Joseph Lepore]
3. Puzzle -- [Joseph Lepore]
4. Sphere's -- [Joseph Lepore]
5. The Lazy One -- [Joseph Lepore]
6. The Big Apple -- [Joseph Lepore]
7. The Vampire -- [Joseph Lepore]
8. Drawing Hands -- [Joseph Lepore]

Recording Date : December 4-5, 2008


JournalJournal
(2010/11/16)
Joseph Lepore

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★『9 Levels』 (Greg Osby)
★『Equality』 (Nasheet Waits)

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りんどう峠 / 島倉千代子

★『りんどう峠』 (島倉千代子)

島倉千代子さんが亡くなられたそうです。
75歳だったそうです。

何か最近、大物歌手の訃報が相次ぐ。
田端義男さん、藤圭子さん・・・
演歌関連の記事が、訃報だらけになってしまっているような気さえする。
なんだか寂しい限りだ。

『この世の花』、『からたち日記』、『東京だよおっ母さん』、『恋しているんだもん』、『ほんきかしら』、『愛のさざなみ』、『悲しみの宿』、『逢いたいなァ あの人に』、・・・・
小泉元首相の、『人生いろいろ、会社もいろいろ、~』 発言で話題になった 『人生いろいろ』 。
ステキな曲がいっぱい。
細かいビブラートの効いた鈴虫の声のような、透き通ったキレイな歌声は島倉さんならではでしたね。

私生活では、いろいろ御苦労があったようです。
人が好かったのでしょうね。
自分の実印を知り合いに貸してしまったために、保証人として借金を背負い込んだり、不渡り手形の連帯保証人として、これまた、莫大な債務を背負い込む等、金銭面では、だいぶ苦労したようですね。
芸能人には、こういう、話が多い。
有名人に、ウマいこと言って取り入り、甘い汁を吸うみたいな輩は、何処にでもいるんでしょうね。

美空ひばりさんとは、付き合いが長かったようで、妹のように可愛がってもらっていたようです。

この曲は、デビュー曲の『この世の花』 に続く、2作目。
西条八十、古賀政男のゴールデン・コンビによる 1955 年 (昭和30年) の名曲だ。

歌詞:『りんどう峠』 (島倉千代子)

不世出の大歌手でしたね。

作詞:西条八十
作曲:古賀政男
昭和30年作品


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(2012/05/15)
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★『この世の花』 (島倉千代子)

New and Old Gospel / Jackie McLean

★『New and Old Gospel』 (Jackie McLean)

久しぶりの更新になっちゃいました。
少しは仕事も落ち着いてきたので、今までみたいな事にはらないと思いますので、宜しく、お願いします。


本日は、Jackie McLean 。

John Lenwood (Jackie) McLean (May 17, 1931 - March 31, 2006)

Jackie McLean と言えば、未だに、"Left Alone" とか "Cool Struttin'" と結びつけて紹介される事が多い。
いい加減、ビッグ・ネームなのだから、判で押したような紹介はやめようじゃないか!!

この人は、結局、最後まで "バッパー" だった。
しかし、常に進化し続けようと、もがき続けた人でもあった。

生っ粋の、Parker 直系アルト奏者として縦横無尽の活躍をしたが、1950 年代末 JAZZ の世界は、モード、フリーという新しい表現手段を獲得する。
その反面、時流に乗り切れず不遇の時期を過ごさざるを得ないプレーヤーも多数現れた。
そんな中 McLean は "Let Freedom Ring" (62) によって,フリーへの接近を試みる。
フリーの作品としてみれば、いささか煮え切らない作品であり、慣れないフリーキー・トーンを時々使用してみる程度のものであったにも拘らず強烈な印象を残したのは、バップとは一線を画した作曲 (テーマ) と前向きのチャレンジ精神であり、その真摯な姿勢であった。

それから5年後、フリーの親玉 Ornette Coleman との共演を果たす。
それが本作である。
Ornette Coleman はここでは、終始トランペットを使用している。
McLean とのアルトバトルは、残念ながら聴く事はできない。
ワタシの記憶が正しければ、McLean と Coleman の共演は、後にも先にも、この一回だけだと思うのだが、ぜひ、丁々発止のアルトバトルを聴きたかったものだ。

Coleman のトランペットは、バイオリン同様、世間的には、あまり評判が良くないらしい。
世間というのは、どうしても、ひとつのイメージで型に嵌めて捉えようとする傾向があるので、そういう悪評 (?) が立つのだろうが、型に嵌めずにニュートラルの状態で聴けば、印象も変わってくるんじゃないか?
実際、私も Coleman の場合、アルトの方が好きだが、トランペット、バイオリンも決して悪くはない。

さて演奏の中身であるが、敢えて言うなれば McLean は、やはり、"フリーの人" ではなかった・・・・
と言う結論に達するのであるが、"Let Freedom Ring" 同様、その熱きチャレンジ精神はビンビン伝わってくるのだ。
この辺が McLean の McLean たる所以なんだな。
一方の Coleman は McLean に合わせようとしたのか、あまり、攻めていない。
軽く流しているようにも聴こえる。

#01 は,組曲風のメドレー構成で、McLean の作品である。
McLean の意気込みが伝わってくる作品群だ。
残りの2曲は Coleman が提供している。
この2曲が、Coleman らしい曲で実にいい。

バックを支える、LaMont Johnson (p), Scott Holt (b) は、この時期の McLean とは、よく共演していたプレーヤーだ。
Billy Higgins (dr) は、紹介するまでもない。
参加したセッションは枚挙に暇がない売れっ子ドラマーですね。


今となっては望むべくもないが、一度でいいから、生っ粋のバッパーと、"前人未到の荒野" から、いきなりフリー・イディオムを携えて登場した革命児とのアルトバトルを聴いてみたかった・・・・
・・・・例えば、この2人で、フォーバースチェンジなんてやったらどうなるのだろうか??
・・・・いや、そもそも、そんな事が成立するのだろうか・・・・
なんて事を思いながら、このアルバムを聴くと、また一興である。

毀誉褒貶、相半ばする本作だが McLean 好きには必須アイテムだ。


( Tracklist / Composer )
01 Lifeline Medley: Offering/Midway/Vernzone/The Inevitable End -- [Jackie McLean]
02 Old Gospel -- [Ornette Coleman]
03 Strange as It Seems -- [Ornette (Coleman]

( Personnel )
Jackie McLean (as)
Ornette Coleman (tp)
LaMont Johnson (p)
Scott Holt (b)
Billy Higgins (dr)

Recording Date : March 24, 1967


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(2007/02/22)
Jackie McLean

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Nation Time / Joe McPhee

★『Nation Time』 (Joe McPhee)

Joe McPhee (November 3, 1939 ~ )

世に、マルチ・リード奏者は星の数ほども居るが、木管楽器(サックス)と金管楽器(トランペット)のマルチ奏者というのは少ない。
Joe McPhee という人は、サックス・プレーヤーとしては John Coltrane, Albert Ayler, Archie Shepp 等に影響されたプレーヤーだがトランペットも吹く。
長年活躍しているが、フリー系という事もあってか、あまり有名とは言えない。
モッタイナイですね・・・。
現在、73 才かな?
まだまだ、精力的に演奏活動しています。

本作は、ある意味 『伝説』 になっていると言っても過言ではない "傑作" であります。
そのワリには、知名度が低いのだが・・・・
Archie Shepp, Sun Ra, the Art Ensemble Of Chicago あたりのコンセプトを一纏めにして、シェーカーでかき混ぜたような、渾然一体となった強力な作品。
一応、フリーの範疇に入るが、小難しいフリーではない。
ジャズというより、むしろ、Sly & The Family Stone のような、当時の黒人社会が抱えていた一種の "反体制" の雰囲気を反映しているようにも聴こえる。
それは、#1 "Nation Time" において顕著であり、いきなり観客を煽るようなヒステリックな叫び声から始まる演奏は異様な雰囲気を持っている。
1度聴いたら耳についてしまうシンプルなテーマと、荒削りでエネルギッシュな演奏はクセになるのだ。
#2 "Shakey Jake" は、Dave Jones のギター、Herbie Lehman のオルガン、Otis Greene のアルトが入って、ジャズ・ファンクの要素が強い。
これもまた、パワー全開の演奏がたまらない。
以前取り上げた Luther Thomas & Human Arts Ensemble による、のちのジャズ・ファンクの大傑作 『Funky Donkey』 あたりにも繋がるような演奏だ。
#1, #2 ともに、定型リズムをバックにした演奏で、このへんは Archie Shepp を彷彿とさせる。
#3 "Scorpio's Dance" は、最もフリーっぽい一面を持った曲だが、それでも、ガチガチのフリーというわけではなく、コンセプトとしては #1,#2 とかわりない。

付き合っているメンツは、全員、ほぼ無名。
しかし、この熱気はスゴイ。
逆に無名だからこそ、出来た演奏という事も言えるかも知れない。

大きな括りで、『ブラック・ミュージック』 として捉えるべき作品であり、確かに、こいつは傑作だ。


( TrackLlist / Composer )
1 Nation Time -- [Joe McPhee]
2 Shakey Jake -- [Earl Bostic / Eddie Harris / Mike Kull / Joe McPhee / Bruce Thompson]
3 Scorpio's Dance -- [Mike Kull / Joe McPhee / Bruce Thompson]

( Personnel )
Joe McPhee (tenor saxophone, trumpet)
Otis Greene (alto saxophone) #2
Tyrone Crabb (trumpet, acoustic & electric bass)
Mike Kull (acoustic & electric pianos)
Herbie Lehman (organ) #2
Dave Jones (electric guitar) #2
Bruce Thomspon, Ernest Bostic (percussion)

Recording Date : December 12 and 13, 1970


Nation TimeNation Time
(2010/01/14)
Joe Mcphee

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For the Last Time / Ruby Braff

★『For the Last Time』 (Ruby Braff)

Reuben "Ruby" Braff (March 16, 1927 - February 9, 2003)

スイング・中間派好きの人にとっては、格別な思い入れのあるプレーヤーではなかろうか?
Bix Beiderbecke , Louis Armstrong の流れを汲む正統派コルネット奏者。
トランペット・コルネット系のプレーヤーにしては、比較的、低音域の音を好んで使用した為、大変、落ち着いた印象のラッパであった。
1950年代は Vic Dickenson, Buck Clayton, Urbie Green そして Benny Goodman とも仕事をしている。
1960年代は不遇の時代であったようで、作品数も極端に少ない。
1970年代 George Barnes (g) との出会って安定した演奏活動ができるようになったみたいだ。
その後は、本作でも共演している Scott Hamilton とのバンド等で活躍した。

本作は、いみじくも、『For the Last Time』 というタイトルが物語る通り、彼の最後のレコーディングとなったものだ。
このレコーディングの、わずか半年後に亡くなっている。
勿論、タイトルそのものは後付だろうが、Ruby Braff 自身、肺気腫を患っていた為、なんらかの『覚悟』めいたものは、あったのかも知れない。

メンバーには、盟友ともいうべき Scott Hamilton (ts) や John Bunch (p) 等の大物も参加している。
ライブならではの客席ともやりとりもあり、和気藹々とした中で、リラックスした演奏が展開される。
Ruby Braff の演奏は、とても、半年後には他界してしまうようには思えない程、溌剌としており、瑞々しい端正なフレーズにうっとりしてしまう。

曲目は、お得意のスタンダードがズラリと並ぶ。
との曲も、ジャズ・ファンにはお馴染みのナンバーばかりだ。
いずれ劣らぬ、快演揃い。

ジャズ・ファンでなくとも、御年配の方であれば、往年の大歌手ディック・ミネさんの歌で御存知かもしれない Disc2 #1 "Dinah" なんて曲もやっている。
例の、『 ♪ おお ダイナ 私の恋人・・・・』 ってヤツです。

Scott Hamilton の安定感抜群のテナーは言うに及ばず、John Bunch のピアノ、そして、Jon Wheatley のギターがいい。
あまり、有名なギタリストではないが、こういうオーソドックスなジャズ・ギターは、安らぎますね。
Dave Green (b) とのコンビネーションもいい具合。

演奏者も客席も、ジャズを愛してやまない、そんな雰囲気が充満した、オトナのライブだ。


( Tracklist / Composer )
Disc 1
1 Sometimes I'm Happy -- [Irving Caesar / Vincent Youmans}
2 Why Shouldn't I? -- [Cole Porter]
3 Just You, Just Me -- [Jesse Greer / Raymond Klages]
4 I Want a Little Girl -- [Murray Mencher / Billy Moll]
5 Rockin' Chair -- [Hoagy Carmichael]
Disc 2
1 Dinah -- [Harry Akst / Sam M. Lewis]
2 Yesterdays -- [Otto Harbach / Jerome Kern]
3 The Man I Love -- [George Gershwin / Ira Gershwin]
4 The Man with a Horn -- [Eddie DeLange / Jack Jenney / Bonnie Lake]
5 Indiana -- [James F. Hanley / Ballard MacDonald]

( Personnel )
Ruby Braff (cornet)
Jon Wheatley (guitar)
Scott Hamilton (tenor saxophone)
John Bunch (piano)
Dave Green (bass)
Steve Brown (drums)

Recording Date : August 7, 2002


For the Last Time (Slim)For the Last Time (Slim)
(2009/02/10)
Ruby Braff

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Exhale / Arthur Blythe

★『Exhale』 (Arthur Blythe)

仕事の関係で、やたらと久しぶりの更新になってしまった・・・・。
別に、止めてしまったわけではないので・・

久しぶりの本日は 『曲者』 Arthur Blythe だ。
Arthur Blythe ( May 7, 1940 ~ )
有名になったのが、比較的遅かったので、もう、結構いいトシ (73) だ。
ここ数年、音沙汰がないのが気になる。

1979年、Jack DeJohnette の "Special Edition" に David Murray とともに参加して、一躍その名を轟かせたが、その頃既に 40 歳近かったわけだ。
"Special Edition" がデビュー作ではないが、この作品で、Arthur Blythe を知った人は多いだろう。
かく言う私もそのひとりだ。
それ以来、"アク" の強い Arthur Blythe は、ワタシにとって、無くてはならない "アルト吹き" の1人になってしまっている。

さて本作は、お馴染みのメンバーで制作された 2002年の作品。
ベース・レス、その代わりに tuba が入るという変則形。
・・といっても、Arthur Blythe にとっては珍しくもない。
tuba という楽器は、ブラス・バンドでは一般的だが、ジャズではあまり使われない。
ちなみに、ブラス・バンドの変形、マーチング・バンドなどで目にする、体に巻きつけるようなスーザ・ホーンは、tuba の変種だ。

この tuba を操る Bob Stewart は、Arthur とは何度も共演して、気心も知れている。
この tuba がいいアジを出すんですよ。一聴の価値・・くらいはありますよ。

曲目も、バラエティに富んでいる。
誰でも知っている、スタンダードから、オリジナル組曲まで聴き応え十分。
若かりし頃のパワーは、サスガに無くなったものの、その、強烈な個性を持った、ドロ臭くて、"アク" の強い演奏は健在。
当時のレギュラーメンバーともいえる、John Hicks のピアノ、前述した Bob Stewart そして勿論 Cecil Brooks Ⅲ も大活躍する。

何回か聴いていると、ジワジワと良さがわかってくる・・そんな作品。
"名盤" と言っていいのかもしれない。



( Personnel )
Arthur Blythe (alto saxophone)
Bob Stewart (tuba)
John Hicks (piano, Hammond B-3 organ)
Cecil Brooks Ⅲ (drums)

( Tracklist / Composer )
1 Cousin Mary -- [John Coltrane]
2 Come Sunday -- [Duke Ellington]
3 Exhaust Suite: Nonette -- [Bob Stewart]
4 Exhaust Suite: Surrender -- [Arthur Blythe]
5 Exhaust Suite: LC -- [Cecil Brooks Ⅲ]
6 Exhaust Suite: Phase Two -- [Arthur Blythe]
7 Night Train -- [Jimmy Forrest / Oscar Washington]
8 7/4 Thang -- [Arthur Blythe]
9 Equinox -- [John Coltrane]
10 Just Friends -- [John Klenner / Sam M. Lewis]
11 CJ -- [Bob Stewart]
12 All Blues -- [Miles Davis]
13 Straighten Up and Fly Right -- [Nat King Cole / Irving Mills]
14 Exhale -- [Arthur Blythe]

Recording Date : October 14, 2002


EXHALEEXHALE
(2009/03/07)
ARTHUR BLYTHE

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★『44th St Suite』 (McCoy Tyner)
★『Lenox Avenue Breakdown』 (Arthur Blythe)


ヒッグス粒子

ヒッグス粒子発見の功績に対し、ようやくノーベル賞が決まりましたね。
物理好きとしては、以前の記事でもとり上げたように、大分前からわかっていた。
だが、喜ばしい事には違いない。

『物質の質量を決める粒子』なんて、『なんじゃ、そりぁ!!』・・ってなもんですが、なんだか面白いですよね。

今後は、国内候補地が北上山地に決定した次世代加速器による、『ビッグ・バン』の解明、そして、いよいよ、理論物理学者が夢にまで見る 『大統一理論』 の構築と実証に向かう事になるのだろう。
ワタシ自身が、どのあたりまで、生きていられるかわからんが、楽しみは多い方がいい。
でも、昨今の技術の進歩からすれば、以外と早いかも知れないね。


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ヒッグス粒子発見か?


Five Feet of Soul / Jimmy Rushing

★『Five Feet of Soul』 (Jimmy Rushing)

ちょいと、仕事が忙しいので更新が滞っています。
もうしばらくは、こんな状態がつづきそうです。


本日は、Jimmy Rushing。
ジャズ・ヴォーカルと言えば、どちらかと言えば女性が優勢だ。
男性と言うと、Louis Armstrong しかり、Nat King Cole しかり。
本来、楽器奏者・作編曲家が、その片手間 (?) にヴォーカルもやってみました・・的な人が多い。
もっとも、Louis Armstrong も Nat King Cole も最終的には、どっちが片手間かわからなくなってましたけどね。

専門の男性ジャズ・ヴォーカリストというと、Johnny Hartman、Mel Torme 等が思いつくが、女性ほどには多くはない。
ポピュラーとの境目に位置する人ならば、Sammy Davis Jr とか Bing Crosby , Frank Sinatra 等もいるのだが・・・・
やっぱ、Joe Williams とか、今回取り上げる Jimmy Rushing といった黒人・スイング系のヴォーカリストは、いいね。

Jimmy Rushing
James Andrew Rushing (August 26, 1901 - June 8, 1972)

Count Basie 楽団の専属ヴォーカリストとして有名だが、ジャケット写真でもわかる通りの、あの愛嬌たっぷりの体型でも有名だ。
彼は音楽一家に育った。
父親はトランペッター、母親と弟はヴォーカリストだったようだ。

本作のバックは、Basie 楽団ではないが、編曲に Al Cohn を招聘し、Gene Quill, Phil Woods, Zoot Sims, Joe Newman, Snooky Young, Urbie Green, Freddie Green 等を迎えた快作に仕上がっている。
『これがジャズですよ!!』・・・・・と、言いたくもなる。

昨今のジャズ・ヴォーカルは、ポップスとの境界が曖昧すぎて、良くわからん・・という『諸兄』には、ぴったしの『そのままの、どストレートなジャズ』であります。
こういう、ジャズが少なくなりましたね・・・・

Jimmy Rushing おじさんは、1971年に、"The You And Me That Used To Be" という名作アルバムで、ダウン・ビート誌の "Jazz Album of the Year" に選出されなから、翌年、白血病がもとで亡くなっている。享年70歳。
名人でしたね。



( Tracklist / Composer )
1 Just Because -- [Sydney Robin / Bob Shelton / Joe Shelton]
2 'Tain't Nobody's Bizness If I Do -- [Percy Grainger / Robert Prince / Clarence Williams]
3 Heartaches -- [Al Hoffman / John Klenner]
4 I'm Walkin' Through Heaven With You -- [Joe Turner]
5 Trouble in Mind -- [Richard M. Jones]
6 Oooh! Look-A-There Ain't She Pretty -- [Carmen Lombardo]
7 Please Come Back -- [Jimmy Rushing]
8 You Always Hurt the One You Love -- [Doris Fisher / Allan Roberts]
9 Did You Ever -- [J. Rushing / Jimmy Rushing]
10 My Bucket's Got a Hole in It -- [Louis Armstrong / Velma Middleton / Clarence Williams]

( Personnel )
Jimmy Rushing (vocals)
Al Cohn (arranger)
Gene Quill, Phil Woods (alto saxophone)
Budd Johnson, Zoot Sims (tenor saxophone)
Sol Schlinger (baritone saxophone)
Ernie Glow, Markie Markowitz, Joe Newman, Snooky Young (trumpets)
Billy Byers, Jimmy Cleveland, Willie Dennis, Urbie Green (trombone)
Patti Bown (piano)
Freddie Green (guitar)
Milt Hinton (bass)
Gus Johnson (drums)

Recording DateJanuary 22, 1963 & January 23, 1963


Five Feet of SoulFive Feet of Soul
(2003/04/22)
Jimmy Rushing

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After Midnight


UP-TO-DATE / 山下洋輔

★『UP-TO-DATE』 (山下洋輔)

ちょいと、仕事都合でブログ更新が、滞ってしまいまして、シツレイ致しました。


さて、本日は、日本ジャズ界の立役者の1人。
泣く子も黙る山下洋輔。
このかたの、格闘系フリージャズには、強力な 『中毒性』 があった。
有無を言わせる "余裕" など、一切与えてくれない "爆裂ぶっ飛びジャズ" 。

加えて、その風貌も含めて坂田明さんのインパクトは強烈だったな。
中村誠一さんも勿論良かったが、時には、ヴォーカルまでやってしまう坂田さんの迫力は、すさまじかった。
更に、その山下・坂田を向こうに回して、がっぷり四つの森山威男。

Cecil Taylor , Anthony Braxton 等、同系統のフリー・フォームジャズに "ヒント" は見出せるであろうが、この時期の山下トリオの演奏は、世界でも "唯一無二" と言ってよかった。

こういうの・・・・
免疫の無い人が聴いたら、どう思うんだろうね?
ワタシも最初は、免疫無かったはずなのだが、もう大分昔のことで忘れてしまった。
それこそ・・
『ナントカの穴からゆび突っ込んで、奥歯ガタガタ言わすぞ!!』 ( ・・古っ・・ )
"・・言わすぞ・・" じゃなくて、"・・言わされた・・" 的な衝撃だったかも知れない。
ビルの破壊などに使われる鉄球をアタマに直接ぶつけられたようなイメージだったかも知れない。
ある意味、笑ってしまうしかないような、圧倒的なパワーを見せつける3人の演奏には脱帽するしかなかった。

何故、こういう演奏が、ジャズのディファクトスタンダードにならなかったのか、不思議でさえある。
例え、やりたくても、誰にでもできる演奏じゃなかったんだろうな。
その意味では、追随者が多数現われた John Coltrane 的ではなく、ワンアンドオンリーの Eric Dolphy 的だったといえるかも知れない。
この録音の当時、世界のジャズ界は、あの忌まわしい 『フュージョン』 ブームとやらによる暗黒時代にさしかかりつつあったわけであるが、その、暗黒時代の救世主たりえたのは、山下トリオだったのではなかろうか・・・・と、ワタシはいまだに、そう思っている。

そう、我々日本人は、こういう独創的な音楽家を持てた事をもっと誇りに思うべきなのだ。
彼らの "爆裂ジャズ" を聴いていると、そう思わせてくれるのに十分なポテンシャルを持っているという事を、改めて感じさせてくれる。
すごい演奏だ。


( Tracklist )
1. DUO.introduction
2. CHIASMA
3. UP-TO-DATE
4. UP-TO-DATE

( Personnel )
山下洋輔(p)
坂田明(as)
森山威男(ds)

1975年4月28日 新宿厚生年金会館小ホール


UP-TO-DATE~山下洋輔トリオライブ’75 4.28(紙ジャケット仕様)UP-TO-DATE~山下洋輔トリオライブ’75 4.28(紙ジャケット仕様)
(2006/02/28)
山下洋輔トリオ

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★『寿限無〜山下洋輔の世界Vol.1, 2』 (山下洋輔)
★『ミナのセカンド・テーマ』 (山下洋輔トリオ)
★『Live at LOVELY』 (森山威男)


Evidence / Joe Manis

★『Evidence』 (Joe Manis)

本作よりも新しい作品 "North by Northwest" が、既に出ているが。
ワタシの苦手な、オルガン・ジャズなので、いまひとつ馴染めない。
Joe Manis 自身のプレイに限れば、問題ないのですけどね・・・・。

本当に、何故、最近、こうもオルガン・ジャズが流行るのだろう?
以前も書いたが、昔なんて、オルガンと言えば、Jimmy Smith , Larry Young ・・程度を知っていれば、それでよかったのだが・・・・
どうも、好きになれないのですよ。アレ。

①鍵盤を押し続けているいる間、機械的にほぼ同じレベルで、鳴り続け、逆に手を放すとブツ切れ状態になる音の不自然さ。
②ピアノと違って、鍵盤を叩くというよりは、押し付けるイメージなので、音の立ち上がりがモゴモゴしていて、早いパッセージを演奏すると、どうしても、ギクシャクしたフレーズに聴こえてしまう。
③ベース・レスの編成が多くなるが、ベースは、やはり、比較するまでもなく、専門のベーシストの方が何億倍もいいに決まっている。

以上、三点の理由で、オルガン・ジャズは、好んでは聴かない。

一応、オルガン・トリオの新作も所有しているが、やはり、オルガンは、ちと苦手だ。
でもって、必然的に、こっちを良く聴く。
ピアノレストリオ。
和音が絡みつくような、ベタついたオルガンの音よりは立体空間を感じさせる風通しの良い、ピアノ・レスの方がさわやかなのだ。

基本は Coltrane の流れを汲むプレーヤーだ。
近年は Coltrane 派であっても、それを強調する人は少ないような気がする。
いささか時代を感じるという事もあるのだろう。しかし、彼は Coltrane っぽさを、あまり隠さない。
特にテンポが早めの曲ではその傾向が強い。
逆に、その隠さないところに、好感が持てたりする。
本作は、彼自身のオリジナルとスタンダードを、ほぼ均等に交えた構成となっている。
珍しいところでは、Pink Floyd の名曲 "Money" なんて曲もやっている。

ピアノレス・トリオならではの、シンプルで、かつ、引き締まった演奏が堪能できる。
少人数故、"ごまかし" もきかない。
ベースの Dave Captein は、さほど有名ではないが、Jessica Williams, Tom Grant との競演や PDXV にも在籍していた実力派。
Kevin Congleton は、ちょっと情報がないのでわからないが、演奏技術的には、なかなか達者だ。


( Tracklist / Composer )
1 Echo -- [Joe Manis]
2 Happiness Is A Thing Called Joe -- [Harold Arlen / Yip Harburg]
3 Anthony's Dance -- [Joe Manis]
4 Evidence -- [Thelonius Monk]
5 Stella by Starlight -- [Victor Young / Ned Washington]
6 Sleepwalker -- [Joe Manis]
7 The Man I Love -- [Geogre Gershwin / Ira Gershwin]
8 Rusty Nails -- [Joe Manis]
9 Money -- [Roger Waters]
10 Midterm -- [Joe Manis]
11 All the Things You Are -- [Jerome Kern / Oscar Hammerstein Ⅱ]

( Personnel )
Joe Manis (tenor saxophone)
Dave Captein (bass)
Kevin Congleton (drums)

Recording Date : September 28 & 29, 2008


EvidenceEvidence
(2009/02/03)
Joe Manis

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